「債務者区分」は、金融機関が企業の返済能力を評価し、いくつかのカテゴリーに分けることを指します。
この評価を基に、金融機関はリスク管理を行っています。
また、この債務者区分は、融資を受ける際だけでなく、定期的に見直しが行われます。
主な債務者区分の種類
1. 正常先
-業績が良好で、債務内容に問題がなく安定した返済が期待できる債務者
2. 要注意先
- 業績が低迷し、金利減免など貸出条件に問題のある債務者
3. 要管理先
- 3か月以上の返済遅延または貸出条件を緩和している債務者
4. 破綻懸念先
- 経営が厳しく、経営破綻に陥る可能性の大きい債務者
5. 実質破綻先
- 現在営業を続けるも、実質経営破綻に陥っている債務者
6. 破綻先
- すでに破綻しており、回収が困難な債務者
債務者区分が悪いほど、企業の信用度を示す信用格付けは低くなり、融資金利は高くなります。
そして、金融機関は、債務者区分の悪い債務者に対しては、
追加融資やリスケの交渉にも厳しい対応を行いますが、それどころか一括請求なども懸念されます。
一方、貸付金を回収できず貸倒損失が増大すれば、金融機関にもダメージが生じます。
そこで、金融機関は、債務者区分が要管理先、破綻懸念先の債務者に対して、
この状況を打開するために「経営改善計画」の策定を要求する場合があります。
主に、経営改善計画には、以下の2つがあります。
1.実抜計画(実行可能性の高い抜本的な経営再建計画)
対象:要管理先の債務者
計画期間:概ね5年
債務者区分への影響:計画が合意されると、要注意先にランクアップ
3~5年後には、正常先となる
2.合実計画(合理的かつ実現可能性の高い経営改善計画)
対象:破綻懸念先の債務者
計画期間:概ね5年
債務者区分への影響:計画が合意されると、要管理先にランクアップ
5年後には、正常先となる
また、経営改善計画の数値目標は、概ね以下の通りとなります。
・経営改善計画開始3年以内に経常利益の黒字化
・経営改善計画開始5年以内に実質債務超過を解消
・経営改善計画開始15年以内に借入金償還
まとめ
債務者区分や信用格付け、適用金利は、企業の経営状態を評価する重要な指標です。
債務者区分が悪化したときは、早めに金融機関や支援機関と協力して、
現状分析と実現可能な経営改善計画を立てる必要があります。
当事務所では、お客様の事情を理解した上で、経営改善計画の検討を行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
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