黒字倒産を防ぐためには
あってはならない黒字倒産の原因と対策についてのコラム。黒字なのに倒産してしまう残念なケースについて解説。リード行政書士事務所は、平塚市で経営のコンサルティングを行っている。

黒字なのに倒産する「黒字倒産」の原因と対策

「黒字倒産」という言葉を聞いたことはありますか?
「黒字倒産」は、利益が出ているにも関わらず会社が倒産してしまう、非常に深刻な事態を表します。

 

「利益が出ているのになぜ?」と疑問に思う方も多いでしょう。

 

このコラムでは、黒字倒産のメカニズムを分かりやすく解説し、
どうすれば黒字倒産を防ぐことができるのか、具体的な対策案を示しています。

 

 

目次

1. 黒字倒産とは何か?

 

2. なぜ黒字倒産が起こるのか?
 2.1. 黒字倒産の基本的なメカニズム
 2.2. 黒字倒産を引き起こす主な原因
  2.2.1. 売掛金の回収遅延
  2.2.2. 過剰な在庫
  2.2.3. 借入金の返済負担
  2.2.4. 急激な事業拡大
  2.2.5. 資金繰り表の甘さ
  2.2.6. 予期せぬ支出

 

3. 黒字倒産を防ぐための対策
 3.1. 売掛金の早期回収
 3.2. 買掛金の支払い期日の調整
 3.3. 適正在庫の維持
 3.4. 借入金のコントロール
 3.5. 資金繰り表の作成と見直し
 3.6. 経営者としての財務知識の向上
 3.7. 専門家への相談

 

4. まとめ:黒字倒産を防ぎ、安定した経営を

 

 

1. 黒字倒産とは何か?

会社の経営状態を表す言葉として、「黒字」は利益が出ている良い状態、「倒産」は会社が立ち行かなくなる悪い状態を指します。

 

一見、両立しないように見えるこの二つの言葉が組み合わさった「黒字倒産」は、
利益が出ているにも関わらず会社が倒産してしまう、非常に深刻な事態を表します。

 

この「黒字」と「倒産」が同時に発生してしまうのは、会社の「利益」と「お金(現金)」のズレが原因です。次項で詳しく見ていきましょう。

 

 

2. なぜ黒字倒産が起こるのか?

2.1. 黒字倒産の基本的なメカニズム
黒字倒産のカギとなるのは、「利益」と「お金(現金)」の違いです。
損益計算書で表される「利益」は、あくまで会社の活動によって得られた収益から費用を差し引いた結果です。

 

一方、「お金(現金)」は、会社が実際に使えるお金そのものを指します。

 

例えば、100万円の売上があっても、その売上が現金としてすぐに入ってくるわけではありません。
売掛金として後日回収する場合、その間は会社に現金が入ってきません。

 

つまり、利益が出ていても、手元に使えるお金が不足してしまうという事態が起こり得るのです。
黒字倒産は、この「利益」と「お金」のズレが原因で発生します。

 

利益は出ているのに、手元にお金がなく、必要な支払いができなくなってしまうと、会社は倒産せざるを得なくなります。

 

2.2. 黒字倒産を引き起こす主な原因
黒字倒産を引き起こす原因は様々ですが、ここでは特に注意すべき主な原因を6つご紹介します。

 

  2.2.1. 売掛金の回収遅延
売掛金の回収が遅れると、帳簿上は利益が出ていても、実際には現金が入ってこないため、資金繰りが悪化します。
売掛金の回収が滞ってしまうと、黒字倒産のリスクが高まります。

 

  2.2.2. 過剰な在庫
売れ残った在庫は、会社の資産ではありますが、現金にはなりません。
過剰な在庫は、保管スペースや管理コストを圧迫するだけでなく、仕入代金の支払いが先行して資金繰りを悪化させる原因にもなります。

 

  2.2.3. 借入金の返済負担
事業を拡大するために借入金を利用することは、決して悪いことではありません。
しかし、借入金の返済計画が甘く、返済負担が大きすぎると、利益が出ても手元にお金が残らず、資金繰りが苦しくなってしまいます。

 

  2.2.4. 急激な事業拡大
事業拡大は、会社の成長には欠かせない要素です。
しかし、十分な計画や準備をせずに、急激に事業を拡大してしまうと、予想外の支出が増え、資金繰りが悪化するリスクがあります。
事業拡大のスピードをコントロールすることも、黒字倒産を防ぐためには重要です。

 

  2.2.5. 資金繰り表の甘さ
資金繰り表は、会社のお金の流れを管理するための重要なツールです。
しかし、資金繰り表が甘く、入金と出金を正確に把握できていないと、いつの間にか資金がショートしてしまうリスクがあります。
資金繰り表は、定期的に見直し、常に最新の状態を保つようにしましょう。

 

 2.2.6. 予期せぬ支出
事業活動を行っていると、予期せぬ支出が発生することがあります。
例えば、急な設備の故障や取引先の倒産など、予測できない出来事が、資金繰りを悪化させ、黒字倒産につながることもあります。
このような事態に備えて、ある程度の予備資金を確保しておくことが重要です。

 

3. 黒字倒産を防ぐための対策

黒字倒産は、日々の経営管理をしっかりと行うことで防ぐことができます。
ここでは、具体的な対策を7つご紹介します。

 

3.1. 売掛金の早期回収
売掛金が発生した場合、支払期日をきちんと管理し、期日を過ぎても入金がない場合は、
速やかに取引先に連絡を取り、回収を促しましょう。

 

売掛金の回収期間を短縮する取り組みも効果があります。
理想は、現金での取引ですが現状中々難しいと思います。

 

売掛金の回収は、会社の資金繰りを左右する重要な要素です。

 

3.2. 買掛金の支払い期日の調整
仕入先との交渉で、買掛金の支払い期日を長く設定することも、資金繰り改善の有効な手段です。

 

ただし、一方的に支払いを遅らせると、仕入先との信頼関係が悪化する可能性があります。
仕入先とコミュニケーションを取りながら、双方にとって納得できる支払い条件を交渉するようにしましょう。

 

3.3. 適正在庫の維持
過剰な在庫を抱えないように、在庫管理を徹底しましょう。
定期的に在庫を確認し、売れ行きの悪い商品は、早めに処分するようにしましょう。
また、需要予測を行い、必要な分だけを仕入れるように心がけましょう。

 

3.4. 借入金のコントロール
借入金を利用する場合は、返済計画をしっかりと立て、無理のない範囲で借り入れるようにしましょう。
また、金利の低い借入先に借り換えたり、複数の借入先を一本化するなど、借入金の負担を軽減する方法を検討しましょう。

 

3.5. 資金繰り表の作成と見直し
少なくとも毎月、必ず資金繰り表を作成し、お金の流れを把握しましょう。
資金繰り表は、過去の実績を元に作成するだけでなく、将来の予測も考慮して作成することが重要です。
また、定期的に資金繰り表を見直し、現状の課題や改善点を見つけ、改善していくようにしましょう。

 

3.6. 経営者としての財務知識の向上
黒字倒産を防ぐためには、経営者自身が財務に関する知識を身につけることが重要です。
簿記や会計の知識を学ぶことで、会社の財務状況を正しく把握し、適切な経営判断をすることができるようになります。

 

3.7. 専門家への相談
自社の経営状況に不安を感じた場合は、早めに専門家に相談しましょう。
専門家は、財務状況の分析や改善策の提案など、様々な面から経営をサポートしてくれます。

 

4. まとめ:黒字倒産を防ぎ、安定した経営を

黒字倒産は、利益が出ているにも関わらず、会社の資金繰りが悪化することで起こる深刻な事態です。
しかし、日々の経営管理をしっかりと行い、適切な対策を講じることで、黒字倒産を防ぎ、安定した経営を実現することができます。

 

 

もし、少しでも経営に不安を感じたら、お一人で悩まず、ぜひ当事務所にご相談ください。

 

ご相談、ご依頼は、申込フォーム 又は、電話(0463-59-9036)にて、お願いします。